「あ、いや、その」
「私たちは何も」
「酔って女官を襲うとは何事だっ!」
青白く月の明かりに照らされたのは碧の月君。
纏うのはメラメラとした青い炎。
少なくとも花菜にはその揺らめく炎が見えた。
碧の月君は花菜に股間を蹴られて倒れ込んでいる男の襟首を掴み、釣殿から外へ放り投げた。
ヒィという悲鳴とザバッという水音が響く。
それを見たもうひとりの男は慌てて衣を射抜いている矢を抜こうとしたが間に合わず、その矢と共に放り投げられた。
「この件直ちに報告する。首を洗って待っているがいい!」
釣殿の上から、男たちにそう怒鳴り付けると、 月君は花菜を振り返った。
そして花菜にも怒鳴ったのである。
「私たちは何も」
「酔って女官を襲うとは何事だっ!」
青白く月の明かりに照らされたのは碧の月君。
纏うのはメラメラとした青い炎。
少なくとも花菜にはその揺らめく炎が見えた。
碧の月君は花菜に股間を蹴られて倒れ込んでいる男の襟首を掴み、釣殿から外へ放り投げた。
ヒィという悲鳴とザバッという水音が響く。
それを見たもうひとりの男は慌てて衣を射抜いている矢を抜こうとしたが間に合わず、その矢と共に放り投げられた。
「この件直ちに報告する。首を洗って待っているがいい!」
釣殿の上から、男たちにそう怒鳴り付けると、 月君は花菜を振り返った。
そして花菜にも怒鳴ったのである。



