「はいどうぞ召し上がれ。花菜が作ったものではないけれど、言われた通りお願いして作ってもらったお菓子よ」
「あ、揚げ餅ですね。ありがとうございます!」
海苔を練り込んだ餅をサイコロ状に切りよく干して、低温の油でじっくりと揚げたそれには醤油が回しかけてある。
促されるまま早速口にした揚げ餅は香ばしく、
ところどころに醤油が沁みていて、噛めば噛むほどに美味しい。
「甘いお菓子もいいけれど、こういうお菓子もいいわね。こういう物のほうが、碧月は好きでしょう?」
その通りのようで、モグモグと口を動かしながら満足げに月君は頷いた。
「さっき言っていた色々というのは何なんだ?」
「色々はいろいろよ。男の世界にもあるでしょう? 女の世界に同じよ。特に花菜のように裁縫も料理も何をやらせても良く出来る子は、妬まれるものだから」
どう答えていいのかわからず、花菜は俯いた。
「褒めすぎでございます……」
「あ、揚げ餅ですね。ありがとうございます!」
海苔を練り込んだ餅をサイコロ状に切りよく干して、低温の油でじっくりと揚げたそれには醤油が回しかけてある。
促されるまま早速口にした揚げ餅は香ばしく、
ところどころに醤油が沁みていて、噛めば噛むほどに美味しい。
「甘いお菓子もいいけれど、こういうお菓子もいいわね。こういう物のほうが、碧月は好きでしょう?」
その通りのようで、モグモグと口を動かしながら満足げに月君は頷いた。
「さっき言っていた色々というのは何なんだ?」
「色々はいろいろよ。男の世界にもあるでしょう? 女の世界に同じよ。特に花菜のように裁縫も料理も何をやらせても良く出来る子は、妬まれるものだから」
どう答えていいのかわからず、花菜は俯いた。
「褒めすぎでございます……」



