本当は毛糸で作りたいところだけれど、毛糸は手に入らない。
ならばと思い立ったのが麦わら帽子だった。
竹を裂いて編み棒を作り、藁は水に浸し杵で叩いて扱いやすくしてから紐状の布と一緒に編み込んでいく。
「ほら、こんな感じ」
初めて見る麦わら帽子に、小鞠は目を丸くして驚く。
「うわぁ。笠とは違って柔らかいのですね」
「そうよ。さあ、できあがり」
我ながら上手くできたと花菜は満足げに帽子を掲げ、早速頭に帽子をのせてみた。
「どう? ここにね、ぐるっとお花を付けると可愛いんだから」
「えー! すごいすごい」
「ほら、これなら顔が隠れるでしょう?」
帽子のつばの部分をあまり広げずに柔らかく編んだ。
なので正面で向き合わない限り、顔が見えない。
「それに、ちょっと見てて」
花菜は長い髪を頭のてっぺんでくくり、少しまとめて帽子を被った。
ならばと思い立ったのが麦わら帽子だった。
竹を裂いて編み棒を作り、藁は水に浸し杵で叩いて扱いやすくしてから紐状の布と一緒に編み込んでいく。
「ほら、こんな感じ」
初めて見る麦わら帽子に、小鞠は目を丸くして驚く。
「うわぁ。笠とは違って柔らかいのですね」
「そうよ。さあ、できあがり」
我ながら上手くできたと花菜は満足げに帽子を掲げ、早速頭に帽子をのせてみた。
「どう? ここにね、ぐるっとお花を付けると可愛いんだから」
「えー! すごいすごい」
「ほら、これなら顔が隠れるでしょう?」
帽子のつばの部分をあまり広げずに柔らかく編んだ。
なので正面で向き合わない限り、顔が見えない。
「それに、ちょっと見てて」
花菜は長い髪を頭のてっぺんでくくり、少しまとめて帽子を被った。



