「陸、どうだった?」
ふいに、新山君の名前が聞こえた。
「…未遂」
新山君だ…
そしてー…
「お前一ノ瀬と無理やりヤろうとしただろ」
あたしの名前も聞こえた。
なんでー…?
話は続いていく。
「アイツ初めてだった」
「マジ?」
「え~じゃあ俺パス」
「俺も…一ノ瀬が遊んでるって思ってたからこのゲームやったんだし」
「陸、未遂じゃ金はナシだからな」
「一ノ瀬とヤれたら千円って、結局クリアーなしか…」
ドアの向こう側の声は笑いあっていた。
痛いほどよく聞こえる。
『一ノ瀬とヤれたら千円』
あたしは…
ゲームの対象だったんだ。

