眠り姫に100万回のキス☆



「陸、どうだった?」




ふいに、新山君の名前が聞こえた。




「…未遂」




新山君だ…

そしてー…




「お前一ノ瀬と無理やりヤろうとしただろ」




あたしの名前も聞こえた。


なんでー…?



話は続いていく。




「アイツ初めてだった」


「マジ?」


「え~じゃあ俺パス」


「俺も…一ノ瀬が遊んでるって思ってたからこのゲームやったんだし」


「陸、未遂じゃ金はナシだからな」


「一ノ瀬とヤれたら千円って、結局クリアーなしか…」




ドアの向こう側の声は笑いあっていた。


痛いほどよく聞こえる。



『一ノ瀬とヤれたら千円』


あたしは…

ゲームの対象だったんだ。