眠り姫に100万回のキス☆



「姫乃!?やっと出た…学校飛び出して、今どこにいるの?」




杏里の声は少し上ずってた。

心配してくれたんだ…




「今ね、家にいるんだ」


「そうなんだ…鞄も持たずに…何かあった?」


「うん…」




それしか、言えなかった。

でも、杏里には聞いてほしい。




「今から姫乃の家行っていい?鞄持ってくし…」



すると、杏里があたしの心を読んだみたいに言ってくれた。




「うん…聞いてくれる?」


「あたしでよければいつでも聞くよ!じゃあ、すぐ行くね」




そう言って電話を切った。


杏里じゃなきゃ話せない…



杏里が来てくれる。

それだけであたしの心は少し軽くなった。