「俺、頑張ってくるから…早く帰って来れるように…」




…あたしはその言葉を信じるしかない。




「どれだけかかってもいいから頑張ってきて。あたしはずっと待ってるから…あたしの所に…必ず帰ってきて?」




信じられるものがあればそれでいいから…




「一番に姫の所に行くよ!じゃあ…いってくる」




桜庭が名残惜しそうにあたしから離れた。




「うん。…いってらっしゃい」