ということで、桜庭と帰る羽目になってしまったあたし。
「姫?」
「何」
はぁ…可愛くない態度。
まぁ、こんな姿で可愛くしたってしょうがないけど…
「何でさぁ…姫は可愛いのに、それを隠すの?」
何でアンタはそんなになれなれしいの?
逆に聞きたい。
「別に…」
「メガネ取ればすごいモテるのに」
まぁ、そうでしょうね。
引かれてもあえて否定はしないよ。
「じゃあ、桜庭は?」
「え?」
「あたし、地味だよ。何で、こんなあたしと一緒にいるの?」
この質問に、
・・・
「う~ん…姫可愛いじゃん」
桜庭は笑顔で答えた。