「じゃあ、1本買ってくる。余ったら俺飲むから」




そう言って俺は立ち上がった。




「あたしもっ…行くよ?」


「ここで待ってていいよ。それに…」




俺、気付いてるんだよ?




「疲れてるだろ?足痛そうにしてる」


「あ…」


「すぐ戻るから」


「じゃあ…待ってるね?」




──この時、ほんの少しの時間でも離れなければよかったんだ…


姫、ごめん…