「…もしかして、姫って名前なの?」 桜庭はゆっくりと言った。 「正確には、姫乃だけど…って、あたしの名前知らないのに、何で姫って呼んでたの!?」 「え…寝てる姿とか可愛いなーって思ってさ…」 普通に言われた。 それだけなのに、あたしの顔は真っ赤。 言われたことないし! 「ば、ばっかじゃないの!?」 サラッとそういう言葉を言うなんて… やっぱ、ありえない!