と、言っても先生と付き合うなんてでいなくて悲しくなるのは自分だけ。
諦めるしかないんだ。どんなに愛していても恋していても。いつかは離れないといけないんだ。
始まる社会の授業。窓の外を眺めながらずっと松本先生のことを考えていた。
趣味は小説を書いてたり人間観察をすること。
松本先生のことも他の先生のことも見ている。
社会の先生は、身長が低く、話し方が独特。雰囲気は優しめで話すのも楽しい。今日は、前髪を少しきっている。中々気づけないほどしかきっていないが、切っているには切っているだろう。
「川谷さん。①番解いてますか?」
「はい。ーーです」
と、急な質問にも答えられるように問題は先に解いてある。
この癖は、松本先生や他の人の観察をしたいが故の行動だ。
気持ち悪いと言われたことがあって、それからは友達ができた試しがない。
それでも妄想して小説を書く日々はいい。
それに楽しい。気を使うこともない。その上、気楽。
遠足や班行動は大変だが、それなりには楽しくやっていると思う。
終わりのチャイムが鳴る。
また、挨拶をして終わる。昼休みだ。
中庭は、誰もいないのでよくそこで食べる。
寂しくても、自然がそこにはあるから落ち着く。松本先生は、ここに私がいると時々話しかけてくれる。そんなイベントも楽しみにしている。