唯斗君はとびきり私だけに甘い

「し、失礼な…」
と私は顔をちょっぴり赤くそめて、そっぽを向いた。

「あ、それより、前はごめんなさい…2回もぶつかっちゃって…」
「あ、その事なら、全然大丈夫だよ」
「ほんとに…?退学なんてし、しない…?」
「ん?何?俺が日向美ちゃんを退学なんてさせる酷いやつに見える?」
「い、いや、決して、そういうことでは…あ、ありません…」
私は少し縮こまって言った。
「冗談、冗談っ!ごめんごめん、
でもそんなに俺の事わかってないなら、
俺と付き合って分かってね?」
「うんっ!………ってん?い、今なんとおっしゃりました…?」
「だーかーら、俺と付き合って下さい」