唯斗君はとびきり私だけに甘い

「ふぇ?ふぁーー!!!い、いつのまに?!」
「ははっ、すごい驚き方~、てか日向美ちゃんずっと声出してたよ?」
「え?えーー!!は、恥ずかし…」
と言って私は手で顔を隠した。
「ん?てか、何で唯斗君がここに居るの?ここ私たちの教室だよ…?」

「?何言ってるのここ屋上だよ?」
「え?」
と私は辺りを見渡した。
ちょっとさびたフェンス。
上を見れば雲1つない真っ青な空。
心地の良い優しい風。
間違いない、ここ…、屋上だった…,

「やっと気づいた?
初めて会ったわ、自分がどこにいるのか分からなくなる人…ははっ」