唯斗君はとびきり私だけに甘い

「ん?日向美、やけにおそかったね?」
「う、うん…ちょっと人とぶつかっちゃって…」
「大丈夫?全く、うちの日向美にぶつかった人誰~?!」
「あはは…あ、そういえば、名前教えてくれたんだよね~?えっと…」
「そうなの?誰だったの?」
「えっと確か…七瀬…唯斗だっけ?そんな感じの人だよ」
「その七瀬唯斗って言う人がうちの日向美にぶつかったんだね、もぅ…全く…………って、ん?
ん?ん?ん?………日向美、だ、だれっていった…?」
「?七瀬唯斗君だよ?」
「?」
「だーかーら、な・な・せ・ゆ・い・と君、
七瀬唯斗君っ!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
お互いに沈黙が流れる。そして、3秒後に…
「ええー!!!!!!!!!」
とてつもない声で羽月ちゃんが声を出した。
び、びっくりしたっ!
「び、びっくりしたよっ!どうしたの羽月ちゃん?!」