唯斗君はとびきり私だけに甘い

「はぁハァハァ…」
家から学校まで全速力で走ったため、息が乱れ、疲れた私とは裏腹に、羽月ちゃんは「あ~楽しかった！朝走るのって気持ちいねっ！」なんて言ってるし…
神経、どうかしてませんかっ？！
って私が思ってるだけか…

「おはよぉー！日向美！昨日の放課後清掃お疲れ様ですっ！」そう元気に言ってくれる葵ちゃん。
「ありがとうっ！何とか頑張ったよっ！！」
と笑いながら答える私。
「あ、そうそう、昨日話した、「例の人」の事だけどね…私、今日見たんだよっ！！」
「へぇっ！いいなぁ~！！」
と嬉しそうに話をする結衣ちゃんを羨ましそうに見つめる葵ちゃんと羽月ちゃん。
私はと言うと、ずっとどんな人何だろう…？
と考えていた。