唯斗君はとびきり私だけに甘い

ん?ん?ん?
「あの…は、羽月さん…?今なんと…?おっしゃいましたか…?」
「ん?だーかーらー、「走るよっ!」って言いましたよ、日向美さん?」
「ええーっ!!嫌だよ~!歩こっ!歩こっ!」
「な~に言ってるのよ~♪さ、走ろっ!」
「え、ちょ、ちょっと待ってぇ~!!」
そう言うと羽月ちゃんは、私がうとうとしている間にどんどん走っていった。そして私は朝から全速力で羽月ちゃんのところまで走った。
実はを言うと私、走るのがちょーが付くほど大の苦手なんだよね…ははっ…
でも羽月ちゃんは見るからに走るのが大好きそうな、元気で弾ける女の子って感じたし…
だから私は速く走れる子、皆が羨ましいっ!!!