ひまわりへの第一歩

お手洗いで顔を洗った。
深呼吸はたくさんした。
なんでハルのこと避けたんだろう。と後悔した。

席に戻り、ハルの隣に座る。
緊張を隠すため、イヤホンを耳に差し込んだ。
大音量で音楽が流れる。
隣からハルの視線を感じたが、目をつぶって無視した。
音楽を聴きながら寝てしまっていたらしい。
目を開けると、いつもとは違う景色が広がっていた。

ハルを見ると、眠っていた。
ハルの寝顔を見て、胸が締め付けられる。
これはレンくんを好きになった時と同じだ。
恋だ。ハルに恋したんだ。と確信した。