ちょうどチキンを食べ終わった頃、
お母さんと上田さんに会った。
「あら二人とも楽しかった?」とお母さんが言った。
私は暗い声で「うん」と言うと、ハルが
「すごく楽しかったです!」と言ってくれた。

見るとお母さんと上田さんの指に指輪がはめられていた。プロポーズ成功したらしい。
思わず笑ってしまった。

家に帰ると、ベットはまたしても届いていなかった。
私はニコッと笑ってハルを見る。
ハルは困ったように顔を赤らめた。