ひまわりへの第一歩

ハルの温もりと同時に涙が多く出てくる。
「観覧車辞めて、なんか食うか！」とハルは言うと、観覧車の列から外れた。
涙が止まらない。ハルは気を使ってくれたんだと理解して、申し訳ない気持ちになる。

「ここで待ってろ！」とハルはチキンを買いに行った。
しばらくして、ハルが戻ってきた。
自分の分と私の分を買って来てくれた。

ハルは大きな口でチキンを頬張った。
私は食べる気にはなれなかった。
するとハルが「食って忘れろ！」と言ってきた。
私がハルを見ると、ハルはニコッと笑った。
私は「ありがとう」と涙声で言うと、
チキンにガブリとかぶりついた。
その時はとてもいい気分だった。