しばらく経ったが、お母さんと上田さんはまだ帰って来ない。
ハルの様子を見に行こうと思い、立ち上がった。
ハルはまだ寝ている。
「ハル!」と何回も呼んだが、起きる様子はない。
諦めて私も座ると、
「わっっっ!」とハルが
大きな声を出した。
私は驚いた。心臓が止まるかと思った。
「コラー」とハルを追いかけた。
「どうしたしまして」とハルは
謎の言葉を言った。
…「なんのこと」
……………………
私は一気に顔が真っ赤になった。
さっき私が「ありがとう」って言った時、ハルは起きていたと知って私は恥ずかしくなった。