ひまわりへの第一歩

広いリビングには、大きなテレビが既に設置されていた。
二階に行くと、左右に二部屋ずつ並んでいる廊下があった。
部屋に入ると、ごく普通の部屋だ。
窓が一つ、クローゼットも一つの部屋だ。

すると、下の階で上田さんの声が聞こえた。
ハルもいるのかと思うと、足がすくんで動けなかった。
バカにされるんじゃないか、お母さんに言いふらされるんじゃないかと思った。

会いたくなかった。だから一番奥の部屋に入って、鍵を閉めた。そして耳にはイヤホンを差し込んた。
好きな音楽しか聞こえない。それがとても楽だった。