しばらくぼーっと空想していたら、チャイムがなった。美術が終わったらしい。次はいよいよ自己紹介か。と何故かあの男の子のことが頭をよぎった。自分でも顔が赤くなっていることが分かるくらい顔があつかった。これは恋だ。と自覚した。

あと一時間ほどサボろう。恋の病だから仕方がないと思った。

放課後になり、生徒達が下校している様子が屋上から見えた。私も帰ろうと腰を重そうにゆっくり立ち上がった。