学校の帰り道。
まだ顔があつい。
心臓もうるさい。

家に帰ると、お母さんと上田さんとハルがいた。
私は顔をしかめた。今日は皆で食事に行くらしい。支度をするため、二階へ登る。

支度が終わり、下の階に行くと外には高そうな車が止まっていた。黙ってその車に乗り込む。

お母さんと上田さんを見ると、二人とも幸せそうだった。これでいいんだと思った。

隣の席を見ると、ハルが座っていた。
ハルは前会った時よりピアスが増えていた。
仲良く出来そうな気がしないと思った。
ハルは私の視線に気づくと、「何?」と嫌そうに言った。