朝から気持ちは晴れの日だったのに、
今は一気に雨の日だ。
ユリちゃんのせいだ。とユリちゃんに嫉妬した。

一日が一通り終わり、放課後になった。
今日はレンくんはバスケ部に入部して、一緒に帰る日が少なくなると伝えられた。
少しショックだったが、仕方ないと思った。

帰り道後ろから声をかけられた。
「ねぇあんた!」
多分私のことだと思う。
振り返ると、ユリちゃんがいた。
一瞬驚いたが、気を取り直して
「何?」と言った。
「あなた中野レンのこと好きなの?」とド直球で聞かれた。
私は無言になった。何も言い返せなかった。
「どうなの?はっきりしなさいよ!」