いよいよ今日は再婚相手の家族に会う日だ。
レンくんに相談したら、「きっとお母さんが選ぶんだからいい人だよ!」とレンくんらしい答えが返ってきた。
そう思えば大丈夫とお母さんから借りた服を着た。緊張をほぐすため、顔を思いっきり叩く。

するとお母さんが帰ってきた音が下の階からした。きっと再婚相手と子供も一緒だろう。話し声が聞こえたからだ。
緊張が一気に増した。
ゆっくり下の階へ降りるとお母さんがいた。
隣にはまあまあイケメンの男の人と耳にピアスをしているヤンキーっぽい男の子がいた。

隣からお母さんが「挨拶しなさい!」と言ってきた。私は「こんばんは。」とやる気のない声を出した。