……やっぱり村田くんなの?
私は大声で言った。「村田くん!?」
レンくんは振り返って、驚いた顔をしていた。
しばらくして、笑顔で「そうだよ!」と言った。
私は思わず走ってレンくんに抱きついた。
「村田くん会いたかった!」
レンくんは言った「俺も。思い出してくれてありがとう。」
私は気づいた。自分がレンくんに思いっきり抱きついていることに………
「キャー!」「ごめん」
レンくんは私のこの行動に大笑いしていた。

レンくんとさよならした後もしばらく顔が真っ赤だった。抱きついた時の情景が思い浮かぶ。
自分が言った言葉、レンくんが言った言葉、レンくんの匂い。「キャーーー!」
その日はそのことで頭がいっぱいだった。