「どんな人なの?」
「ええ?」
「哲翔の許婚よ。どんな女性なの?」

どんなって・・・

「そうだなあ、まず女性って感じではない。子供って言うか、幼稚な感じ」
「へー」
運ばれてきたコーヒーに口をつける咲良。

あいつのことなんて聞いて楽しいんだろうか?
興味ないと思っていたけれど。

「同い年?」
「らしいな」
「かわいいの?」
「うーん、美人ではないな」
「そう」

携帯でメールのチェックをしながら、それでもあいつのことを聞きたがる咲良。