虹色シンデレラ

今日1日、大学はお休みすることにした。
行くなと言われたわけではないけれど、出かける気力がなくなってしまった。

自分の部屋に戻りソファーの上で膝を抱えた。

らしくない。
元気だけが取り柄なのに。

ウッ、ウウッ。
泣きたくなんかないのに、声が漏れてしまう。

悔しい。
自分が情けない。

トントン。

「いいか?」
哲翔さんの声。

私は近くにあった毛布を頭からかぶった。