連れてこられたのは別荘地の近くにある小さなレストラン。

事前の予約がしてあったらしくて、個室に通された。


「いらっしゃいませ。いつもありがとうございます」

挨拶に来た中年の男性が、オーナーシェフらしい。


「小さいときからよくきた店なんだ」

「へー」

実家はファミレスと居酒屋ばっかりだったけれど。