虹色シンデレラ

「そうそう、虹子の好きなプリンを買ってきたわよ」

「プリン?」

「そう。ほら、前に祐介くんと一緒に行った店。覚えてない?」

「う、うん。覚えてる、かな?」

未来、どうかそれ以上言わないで。


「へー、どこの店?」

ほらほら、哲翔が入ってきた。


「ここから少し降りたところにある店なんです。農場の直営らしくてとっても美味しいんですよ」

「ふーん」「祐介と来たんだ」

後半は小声で、私にしか聞こえない声。

ヤダヤダ、後が怖い。


哲翔は嫉妬深いんだから。