俺も向かい合って座り、しばらくの沈黙。


目の前の男は、疲れ切った顔をして天を仰いでいる。




「言いたいことがあるんだろう。言えよ」

この期に及んで、強気な言葉。

「お前はどうなんだ?何か言いたいことはないのか?」

「・・・」


俺はすべてを知ってしまった。

そうであってほしくないと思いながら、

調べて、知った。


「週刊誌にそれらしいガセネタを流したのは、祐介、お前だな」

「ああ」


クソッ。

否定しないのかよ。