店の奥の個室。

俗に言うVIPルーム。



「飲み過ぎだぞ」

俺は、奴が持っていたグラスを奪った。


「何しに来たんだよ」

挑戦的な目を向ける男。


「お前の息の根を止めに来た」

「はあ?」

ククク。とおかしそうに笑っている。


でもな、あながち嘘じゃない。

半分は本気で言っている。