「お茶を持ってこようか?」

何か飲み物がほしいだろうと思った。

「いいよ」

そう言うと、コンビニの袋からペットボトルのお茶と缶ビール。

「ずいぶん準備がいいのね」

「まあな。最近飲んでないから」


そういえば、哲翔は飲みに行かなくなった。

家で飲む回数も減った。

きっと、咲良さんが心配だからだよね。


「飲むか?」

ビールと缶チューハイを差し出され、

「ありがとう」

チューハイに手を伸ばす。


プシュッ。

「いただきます」


缶をカチンとぶつけてから、ちょっと甘めのレモンチューハイに口をつけた。