虹色シンデレラ

「いつ帰ったの?」

「今朝」

「起こしてくれればよかったのに」

ずっと会いたくて、待っていた。


「いいから着替えて来いよ。いつまでもパジャマでウロウロするんじゃない」

いつも通りの口調で言われると、無性に腹が立った。

「何も知らないくせに」

「えっ」


私がどれだけ心配していたかも、

眠れない夜を過ごしたことも、

いつ哲翔さんが帰ってもいいようにと、ジャージもジーンズもトレーナーもやめて、おしゃれしていたことも、

哲翔さんは知らない。



「虹子」

心配そうな声。


いつの間にか私は涙を流していた。