それから1週間ほど後、今度は虹子ともめてしまった。
よく考えれば、虹子だって我慢していたんだ。
そのせいで体調を崩して、すっかりやせてしまっていた。
それなのに・・・
分っていたことなのに、感情が先に立ってしまった。
「哲翔様、一体何をお考えですか?」
虹子との口論を止めた菅原が、強い言葉で俺に詰め寄った。
「わかっている。もう言うな」
思わず言い返した俺。
しかし、菅原は黙らなかった。
「いえ、言わせていただきます」
えっ。
「哲翔様が苦しまれるのはご自身が招いた結果ですので自業自得と思います。咲良さんはつらい思いをなさったと思いますが、これもまたご自身が選ばれたことです。しかし、虹子様は違います。それを、お分かりですか?」
「ああ」
「では、なぜ虹子様を苦しめるのですか?」
「わかってる」
「わかっていらっしゃらないから、申し上げております」
怖いと思った。
叱られているんだと感じた。
よく考えれば、虹子だって我慢していたんだ。
そのせいで体調を崩して、すっかりやせてしまっていた。
それなのに・・・
分っていたことなのに、感情が先に立ってしまった。
「哲翔様、一体何をお考えですか?」
虹子との口論を止めた菅原が、強い言葉で俺に詰め寄った。
「わかっている。もう言うな」
思わず言い返した俺。
しかし、菅原は黙らなかった。
「いえ、言わせていただきます」
えっ。
「哲翔様が苦しまれるのはご自身が招いた結果ですので自業自得と思います。咲良さんはつらい思いをなさったと思いますが、これもまたご自身が選ばれたことです。しかし、虹子様は違います。それを、お分かりですか?」
「ああ」
「では、なぜ虹子様を苦しめるのですか?」
「わかってる」
「わかっていらっしゃらないから、申し上げております」
怖いと思った。
叱られているんだと感じた。



