虹色シンデレラ

「何をやってるんだ」

ツカツカと近づいて、ためらいもせずに私の額に手を当てる哲翔さん。

「もう、熱はないわ。今日は気分がいいから、庭に出てみたの」

「まだ病み上がりだろう」

「大丈夫よ」

「どうだか。ほら行くぞ」


この時点で、哲翔さんは祐介くんを完全に無視している。


このまま部屋に連れ戻されそうな流れに、私は祐介くんを振り返った。


「じゃあ、またな」

右手を上げた祐介くんに、

「うん、またね」

手を振ってみせる。



「行くぞ」

肩をつかんだ哲翔さんが、怖い顔で私を睨んでいる。

「どうしたの」と聞こうとする私を、

「いいから、帰るんだ」

強引に家の中へと連れて入った。