虹色シンデレラ

大通りから1本入ったところにある年季の入ったお好み焼き屋さん。

「いらっしゃいませ」

中に入るとおばあさんが迎えてくれた。


窓際にテーブル席が2つと、カウンター4席の小さな店。

私たちはテーブル席についた。


「ここは海鮮がうまいんだ」

「海鮮?」

「ああ」

とりあえず祐介くんのおすすめ海鮮お好み焼きを3つ注文。


「お客さんは東京からかね?」

テキパキと手を動かしながら、おばあさんが声をかける。


「そうなんです。いい所ですね」

未来が笑顔で答えると、楽しそうにの観光スポットを話し出した。