「こんにちは」

にっこりと微笑む青年。

それは私の知っている人に酷似していた。

いや、でも・・・そんなはずはない。


「虹子」


どうして、どうして私の名前を知っているの?

それに、声までそっくり。


もしかして、

私は今夢を見ているんだろうか?


思わず頬をつねってみた、

痛ッ。


「虹子、何してるの」

今度は呆れた声。


えっ、嘘、もしかして、

「本当に祐介くんなの?」

「他に誰がいるんだよ」

「だって」