虹色シンデレラ

「虹子~」
今日も大学で未来と一緒になった。

「おはよう」
「おはよう」
いつもと変わらない朝。

「未来、お茶しようよ。おごるから」
「えっ、どうしたの?」
「別に」
「ふーん」

さすがにお小遣いの話は出来ない。
反感買いそうだもんね。

「ゴメン、今日はダメなのよ」
「何かあるの」
「これから面接」
「へー」

そう言えば、私達って大学4年。
私も数ヶ月前までは一生懸命就活していた。

「虹子はいいわよね」
「えっ」

それ以上未来は何も言わない。
私も聞けなくて、1人で教室へと向かった。