執事の煩悩





「お嬢様。こっちを向いてください。」




「っ!!」




「実は僕のファーストキスもお嬢様なのですよ。」




「も、もう!私ばっかりこんなにドキドキして…… !」




「いえ、お嬢様。僕の心臓聞いてください。」




「は、速い。私より速いかも。」




当たり前だ。


こんなに可愛らしいお嬢様を抱き締めているのだから。



でも段々、理性が抑えられるか不安になってきた。