僕は決してオタクでは無い。


中学時代、友達から“オタク窪田”・・

くっつけて“オタクボ”という不本意なあだ名で呼ばれていた事もあったが、


僕は決してオタクでは無い。


ただ深夜に放送されていたアニメが好きだっただけ。


特に・・「眼帯サイボーグ探偵 ミヤコ」にドハマりして、

フィギュアや抱き枕を持っていただけ。



僕は決してオタクでは無い。


その証拠に、ミヤコは二次元のキャラクターであって、

好きにこそなれど、“恋”をしてはならないという自制心は働いていた。



いやそもそも、ミヤコは近未来から送り込まれたサイボーグで人間では無い。


仮に二次元のキャラクターに対して、

You 恋しちゃいなよ!
という欲望が後押ししたとしても、

次は“人間と機械の恋は成立するか”という壁が立ちはだかる。


でも近未来の技術で作られたミヤコだから例え機械だったとしても・・

かの有名なドラゴンボールの人造人間18号だってクリリンと子供を・・・







話がどんどん脱線してしまうので結論を出すと、僕は決してオタクでは無い。


だけど、1年1組の窓際に座っていたあの眼帯の女の子に・・・・・

ミヤコがそのままテレビ画面から飛び出してきた・・

と言っても過言では無いあのショートカットの女の子に・・・


僕は人生初の一目惚れをしてしまった。



いや、一応二目でも
“か・・可愛い・・”となるか試してみよう。

もしそうなったら本当に一目惚れしたという事になる。