「高校生って言っても、
私達はまだ子供なんだよ少年。」
「そうかなぁ・・?」
「高校の学費は自分で払ってるのか?」
「え~・・・・・。」
「スマホのお金は毎月自分で払ってるのか?」
「・・・・・・・・。」
「毎月の食費は?水道代は?ガス代は?
ただ生きてるだけで発生する“生活費”は誰が出してくれてる?」
「分かった分かった。
確かに、僕達は親におんぶに抱っこだね。」
「体は大人になっていっても、
ちっぽけで無力な自分のままよね。」
「!!!!!!!!!!!?」
「・・意外とおっぱいあんだろ私?」
「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」
「え・・!?ちょっと・・なにマンガみたいに鼻血出してんだよ窪田!!」
チサトの胸が僕の肩に押しつけられたから・・というより、
間に空けていた謎の空間を飛び越え・・
今までで一番接近してきたチサトに僕のATフィールドは破られた。
危うくチサトの服に血がかかってしまうところだったけど、
キテレツのくせになぜかポケットティッシュを持参しているという、
女子力の高さを持つチサトのおかげで鼻は止血される。



