「じゃあさ、3人で花火大会行こうよ。」


「いいよ。」
「花火大会って・・8/10の?」



いきなりチサトの口から飛び出したお誘い。

ナカサキの街では、曜日関係なく毎年8/10に花火大会が行われていた。


これが結構大規模で、
県外からも見物客が訪れる・・

夏の一大風物詩と言っても過言では無い。




「窪田いま私の浴衣姿想像して勃起しただろ?」


「ボ・・!?してない!!」

「それならさっきの菜々緒ポーズからずっとしてる。」


荒木が的確すぎるツッコミというか指摘をぶっ込んできたので、

慌てて隠すように座り込む。



「アハハハ!約束だよ。3人で行こ。」

「いいけど、メチャクチャ混みそうだよね。」

「どっか3人でゆっくり見れる場所無いかなぁ?」




「一つ心当たりがある。」


その言葉に期待を寄せる僕とチサトの目を見た後、荒木が斜め上を指さした。