そんなチサトが学校で話し掛けてきたのは久し振りだった。 「ついてこないでよ。」 「窪田のポテトサラダ食べたーい。」 まずいな・・・。 荒木が違法行為を働いて屋上に出ている・・ なんてこの子が知ったら先生に言いふらすかもしれない。 ただそういう不安を残しながら・・ 僕の後ろを小さい子供のようにトボトボとついてくるチサトを振り払わなかったのは、 可愛い > 面倒くさい 荒木ごめん > チサトごめん と上回っていたからだった。