「文太さん。」


丸井の死体を隅々まで見終わったので、
鑑識連中に降ろさせていた所、

柿谷が近づいてきた。



「仏さんの身元が判明しました。
ナカサキ総合高校の先生ですって。」


「・・・・・高校教師か・・・。」


「すぐに学校へ連絡しました。

今から丸井が住んでたアパートに行きますけど一緒に来ますか?」


「当たり前だ。すぐ行くぞ。」


「遺書の一つでも見つかるといいけど・・・ところで、痔の調子は良いんですか?」


「悪い!!20分が限界だから、
サイレン鳴らしてすっ飛ばせ。」


「無茶言わんでくださいよ・・。」



お尻に気を遣いながら柿谷の車の助手席に乗り込み、丸井のアパートへと向かった。






第1章 完