Summer -未成年-



「お疲れ様。」


「「・・・・・・・。」」


「じゃあ最後の仕上げに取りかかろうか。」


「「・・・・?」」


いつの間にか丸井先生は、その手に持っていた縄で器用に輪っかを作っていた。



「・・なにするつもりなんですか・・?」


「窪田君、荒木君。・・君たちは警察に捕まってる場合じゃないんだよ?」


「「・・・?」」


「君たちが明日から・・
いやこの先ずっとやるべき事は、

佐倉を殺した罪を背負うことじゃない。」


「「・・・・・・・。」」


「水森さんが心に負った傷は、
俺達が想像するより何倍も深いと思う。

だから、いつまでも彼女に寄り添ってあげてくださいね。

それが出来るのは親でも教師でもない。

彼女の今後の人生は、君たちにかかっていると言ってもいいぐらいだよ。」


「「・・・・・・。」」




「あ、窪田君は水森さんの彼氏なのかな?」


「!?」


「プール掃除の時のイチャつき振りからそう思ってたけど、違ったらごめんね。」


「・・・・・・・・・。」