岡本 文太
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扉を開けた瞬間に飛び込んできたのは、
“ガラン”だった。
なぜに・・・誰もいない・・?
「あ、文太さんおはようございます。」
「おはよう山ちゃん。
それより、なんで誰もいない?」
儂が刑事のイロハを叩き込み、
いつの間にか儂の上司となった刑事課長の山ちゃんが給湯器にコップを近づけた。
「まぁまぁ、
それより朝の緑茶でも一杯。」
「茶なんざぁどうでもいい。事件か?」
「いやいや!!大丈夫です、文太さんの手を煩わせるようなヤマじゃ・・。」
「何処じゃ?」
「・・・・・・。」
「ど・こ・じゃ!?」



