Summer -未成年-



「窪田・・・!ジョウ!」



「「!!!?」」


・・・・限界か・・・。

チサトがこっちを振り返って僕達の名前を呼ぶ。


今のチサトの精神状態を考えると、
この場を切り抜けてと願うほうが無理だ。


「待て窪田・・・。」

「・・・・・・・。」


荒木が灰皿を握る僕の右腕を掴んだ。


「・・・・・・・・・ここまでだ。」

「・・・・・・・・。」


荒木の表情には、
“諦めよう”と現れていた。


「・・・・・・うん、分かった。」


荒木と2人、立ち上がって丸井先生に姿を見せた。