「ホントだから花火大会の時、
屋上から飛び降りようとしたんだよね?」
「!?」
「宿直室で寝てたんだけど、やっぱりちょっとだけ花火見たくなって窓から見てた。」
「・・・・・・・・・・・。」
「正直心臓が飛び出しそうになったよ。
何気なく屋上を見たら、
人影が飛び降りるシルエットがいきなり飛び込んでくるだもん。」
「・・・・丸ちゃんにも・・・見られてたの・・?」
「ハハ・・今考えると無謀にも程があるけど、窪田君が君を必死に掴んでる間、
なんとか真下で受け止めようと俺スタンバってたんだよ。
屋上からは暗すぎて俺の事は見えてなかったかな?」
「でも・・・ジョウが鍵返しに行った時・・何も言わなかったじゃん・・。」
「“何か言ってきたら”
力になろうと思った。」
「・・・・・・・。」
「だけど警察からこうやって話を聞いた以上、これを黙認する事は出来ない。
安心して下さい。
俺は警察より、君の言う事を信じてるよ。
お母さんの彼氏さんと話させてくれないかな?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・?・・・どうしたの?」