Summer -未成年-



「・・・柏原ミキヒコ・・・。」


「・・・・・・・?」


「4人の女性に性的暴行を働き、被害者の1人を自殺に追い込んだ男だ。」


「あぁ・・・春ぐらいに世間を騒がせた指名手配犯の奴か?

それがどうした?」


「・・どうやって死んだか知ってるか?」


「どっかのビルから落ちたんだろ?」


「違う。」


「・・・・・・?」


「・・・俺がこうした。」


「!!!!?」



ホルスターから拳銃を取りだし、
三井に突きつけながら撃鉄を上げた。



「・・ちょ・・ちょっと何してるんだよ・・。」


「いいか先生・・。

俺は弱い立場である女性に手を上げる男を絶対に許さない。

性犯罪を犯す奴も、それに加担した奴もぶっ殺したいと常に考えてる。」


「・・・お、脅しのつもりか!?
頭イカレてるのかお前!!?」


「“公務執行妨害”
って便利な法律知ってるか?

こいつであんたを撃ち殺したとしても、

“いきなり殴りかかってきた”
だのなんだのと、

テキトーに言い訳付ければ俺は無罪放免だ。」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・。」