ヒデさんとの通信にキリがついた所で、
会議室から続々と人が出てきた。
どうやら捜査会議が終わったらしい。
文太の爺さんが俺の姿を見ると近づいてきた。
「小僧、それにおどれの上司のおかげじゃな。」
「まだようやくスタートラインに立っただけだぞジジイ。」
「フンッ望む所じゃ。
・・おどれが会議室から出て行った後、
佐倉の事で気になる新情報が入った。」
「・・どうした?」
「生活安全課からの情報じゃ。
ナカサキ総合高校に通う女子生徒が、“佐倉に性的暴行された”と訴えていたらしい。」
「・・確かにそいつは気になるな。」
「結果的にはその女子生徒の虚言だったらしいが、一応調べてみる。
おどれも一緒にやるか?」
「・・明日からもよろしく頼むよジジイ。」
『あ、そうだ神野くん。』
「・・・?」
『最後にもう1つだけ吐き出してもいいですか?』
「どうぞ。」
『第六に、・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
『・・・どう思いますか?』
「・・その通りかもしれない・・・。」
『もしかしたら・・私達に何か隠してる事があるのかもしれませんね。」
「分かりました。
それとなく探りを入れてみる。」
『よろしくお願いします。』



